Self-portrait シーレの絵には 遠近法がない 描くものが いつも自分の中にある だから 心の遠近法の必要がない いろいろな自分でさえ  シーレの中では 寄り添い ひとつになる できるだけ多くの線を削り取って 自分を見つめていく キャンバスという小宇宙の中に 自分を描いていく シーレは ナルシストではない 自己陶酔ではなく 自己追求 どこまでも 自分の生を見つめていく みにくくとも その中に 自分を見つめていく ゆがめて つきつめて いどんで すべてにおいて 生の輝きの一瞬をもとめていく 生きている実感 それはシーレにとって 死 そのものだった