桜 さくら サクラ 乱 雑記




今日も雨。美術館に行こう決めた日はいつも雨。ふしぎな感じがする。

昔は京橋にあったような気がするが、違っただろうか。
まだまだ、つぼみの固い桜並木を抜けると、この美術館はある。
大通りに面しているのにどことなくおちついた感じがするのは、番町だからだろうか。

会場に入ると、ほんのり桜の香り!
白い壁に、桜の日本画がたくさん並んでいて、絵から香りが来るように感じる。
開場と同時に行ったので、空気がしずかで、香りも飛んでいないのかもしれない。
なんだか、これだけでもう、気持ちがふんわりして春めいてしまう。

この美術館は日本画の収集がいい。
今回は季節に合わせて桜をたくさん並べてある。
きれいなうすい色の桜、水墨画の桜、山が香るような桜、圧倒的な盛りの桜。
いろいろな桜の中で、私が気に入ったのは 速水御舟の「夜桜」だった。
水墨画のいくつかは、ほんのり朱を使ったものがある。
でも、御舟の桜は、まったくの単色なのに桜の色がある。ふしぎな絵だ。
私がいつか見た夜の桜、いや誰でも見たことのある夜の桜、
御舟は、その一枝をこっそり筆にのせて、水墨の永遠の世界に描きこんだ。


宗達 土牛 印象 魁夷 深水 又造
草々たる画家たちの、日本の春に寄せるやさしい心がつまったすてきな展覧会だった。

絵が描かれた時の、作者の言葉が、当時の図録などから引用されて、
キャプションの横についているのも、また興味をひとつふくらませてくれた。





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